2009年11月12日

贈言・・・

本日は、当店への贈言をご紹介。
贈言・・・



随分以前に作成しました当店に残る「のれん」です。


外国人の洋服のさま
足腰の美しさ
われらの及ぶところなし
されど
古今　日本人の美しさは
その五体をつつむ着物
にあらずや
外國の人　これを眞似て
またおかし
われら着物を着て始
めて大和民草の心を
しるにしくなし
　　　　　　　森繁久彌

先日お隠れになられました、俳優・森繁久彌　様より、随分以前に当店創業主にいただきました書簡の一節を「のれん」に染め上げたものです。以前より店舗東側に、この書簡の一節を大きな看板にして掲げさせていただいており、私共の生業の精神的な柱となっておりました。この度、報道機関からこの看板の問い合わせがあり、その説明をするうちに、訃報で沈みがちだった気持ちを、この一節そのものが、あらためて奮い立たせてくれました。まさに、私共への「贈言」です。

真に　森繁久彌　様のご冥福を、お祈り申し上げます。　合掌　。


タグ ：熊本きもの　銀染贈られた言葉

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Posted by 銀ちゃん at 00:45│Comments(2) │お店の紹介
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この記事へのコメント
晩年は、多くの弔辞を述べられ、その中で「本当なら自分の順番だった」と悲しんでおられましたが、とうとう望んでいない順番がまいりましたね。

息子に「何に出てた人？」と聞かれ、社長シリーズも７人の孫も知らない息子に、「もののけ姫のオッコトヌシだよ」と言いましたが、よくわからないようでした。
Posted by ダイロク at 2009年11月13日 22:25
ウチの息子からも「何に出てた人？」と尋ねられ、私の答えも同じでした。
ダイロクさんがおっしゃるように、奥様をなくされた後は、さびしいお手紙が続いていたかと存じます。ウチの親父の宝物は、この手紙と森繁さんがのった車椅子を押している写真です。新聞に、お気に入りの紋付袴姿で荼毘に・・・と記載されておりましたが、33年前に納め気に入っていただいた別染めの塩瀬にちがいない・・・とウチの親父が申しておりました。私も覚えていて、幾つかの光景をシンプルに偲ばれる心境です。
Posted by 銀ちゃん銀ちゃん at 2009年11月14日 00:27
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